仕訳のやり方をマスターしよう

仕訳をマスターするには具体的に仕訳の数をこなして練習をしていくのが一番の近道です。
仕訳をする上でのポイントと良く使う仕訳を具体的に説明していきます。

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仕訳の流れとそのポイント

①複式簿記の場合、仕訳は取引が発生した日付で行います。
②使う勘定科目を考えます。
③各勘定科目の本来の位置「借方なのか?貸方なのか?」を考えます。
④金額の増減を考えます。
⑤金額が増えた場合は本来の位置、減った場合は逆の位置です。

仕訳の練習をしてみよう

例1)
4月25日に50000円の原稿を納品しました。代金の支払いは来月の15日です。

①取引が発生した日付→4月25日で記帳します。

②使う勘定科目を考えます。
バッグが売れたので「売上」を使います。代金の支払いは来月なので「売掛金」を使います。

③「売上」は貸方(右側)に来る勘定科目で、「売掛金」は借方(左側)の勘定科目です。

④金額の増減を考えると、「売上」も「売掛金」も増える取引です。

⑤金額が増える取引ですので、「売上」も「売掛金」も本来の位置で記帳します。

売上はは貸方にくる勘定科目なので貸方に50000円と記入します。
売掛金のは借方にくる勘定科目なので借方に50000円と記入します。
売掛金 50,000 /売上 50,000

この時の借方・貸方の金額は必ず同額になります。

例2)
翌月15日に取引先から銀行に売上金が振り込まれました。
その際に売上金から振込み手数料525円が引かれて残金の49475円が振込まれました。

①取引が発生した5月15日の日付で記帳します。

②この場合に使う勘定科目は売掛金と普通預金、支払手数料です。

③本来の勘定科目の位置を考えます。
売掛金(借方)、普通預金(借方)、支払手数料(借方)

④金額の増減を考えます。
売掛金は先月のものが回収出来たという事→金額が減る取引
普通預金は入金された→増える取引
支払手数料がかかった→(経費が)増える取引

⑤売掛金は減る取引なので本来とは逆の「貸方」に、普通預金と支払手数料は本来の位置「借方」に記帳します。

普通預金 49,475 /売掛金 50,000
支払手数料   525 /

このように取引があった際に日付順に仕訳帳にすべての仕訳を記帳していきます。

会計ソフトを使う場合は仕訳(借方か貸方か)をあまり意識しないで記帳できるので、初心者の方や簿記が苦手な方にはおすすめです。

仕訳帳に記帳ができたら、今度はその取引を総勘定元帳や補助簿に転記していくという流れになります。

仕訳→仕訳帳→総勘定元帳→補助簿など