売掛(うりかけ)とは商品などを販売して売上が上がり、代金をまだ受け取っていない状態をいいます。
ここでは売掛金が発生したときに使う売掛帳(うりかけちょう)の書き方(売掛金の計上・回収の仕訳)について説明したいと思います。
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売掛帳とは
売掛帳は仕訳帳や総勘定元帳とは別に設ける補助簿の一つです。
売掛金の残高を取引先別に記帳していきますので、売上代金を確実に回収するのに役立ちます。
記帳する流れとしては①仕訳帳→②総勘定元帳→③売掛帳の順番になると思います。
売掛帳の書き方・仕訳方法
売掛帳に記帳する(売掛金を計上する)タイミングですが、売上が上がった時、つまり取引先に請求書を発行した時や物が売れた時、アフィリエイトなら月末に報酬が確定した時などです。
(請求書を発行しないタイプの売上は取引先の〆日にあわせて売上高を計上する)
また、売上を計上するタイミングは一度ルールを決めたら変更しないようにしましょう。
(むやみに変更すると税務署に疑われたりします。)
使う勘定科目は「売掛金」で資産勘定ですので本来のポジションは借方(左側)です。
売掛金 ○○○○○/売上 ○○○○○
売掛金を計上するときの仕訳・記入例
売掛金を計上する時の仕訳例です。
商品が売れたけれど代金をまだ受け取っていない時に使います。
仕訳例1)
1月31日に(株)ファンコミュニケーションズのアフィリエイト報酬額50,000円が確定した。支払は翌々月の15日で、報酬額から振込手数料を引かれた金額が銀行に支払われる。
この時の仕訳は
売掛金 50,000/売上 50,000
仕訳例2)
1月31日にクレジットカード払いで売上50,000円があった。
この時の仕訳は
売掛金 50,000/売上 50,000
①売上が確定した1月31日の日付で仕訳をし、仕訳帳から転記します。
②売掛帳の該当の取引先のページを開き日付、摘要などを記入します。
③売掛金が増加した取引ですので「売上金額」に50,000と記入します。
④残高を計算します。
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売掛金を回収した時の仕訳・記入例
売掛金を回収した時の仕訳例です。売掛金が振り込まれた、現金を受け取ったタイミングで金額を計上します。
仕訳例1)
(株)ファンコミュニケーションズの1月末の売上代金(売掛金)が3月15日に普通銀行に支払われた。この際に振込手数料の525円が引かれて49,475円振込まれた。
この時の仕訳は
普通預金 49,475/売掛金 50,000
支払手数料 525/
仕訳例2)
クレジットカード支払いの1月末の売上代金(売掛金)が3月15日に普通銀行に支払われた。この際に手数料の525円が引かれて49,475円振込まれた。
この時の仕訳は
普通預金 49,475/売掛金 50,000
支払手数料 525/
①振込があった3月15日の日付で仕訳をし、仕訳帳から転記します。
②売掛帳の該当の取引先ページを開き、日付、摘要などを記入します。相手勘定科目は複数なので「諸口」と記入します。
③売掛金が減った取引ですので「回収金額」に50,000円と記入します。
④残高を計算します。
売掛金の仕訳に関して説明している動画
売掛金の仕訳に関して説明している動画がありましたのでシェアしておきます。