開業をし個人事業主となったらまずやっておくと便利なのが事業用の通帳やクレジットカードをつくることです。それだけでも仕訳をする手間が省けますし、管理もしやすくなってきます。
複式簿記のなかでもややこしいのが個人の生活費や消費と事業用の経費とを区別することです。
下の例は個人の通帳と事業用の通帳が同じで、ある月の預金帳を表したものです。
預金帳の場合は帳簿残高と通帳残高があわないといけません。その為、個人のクレジットの引き落しなども「事業主貸」で仕訳をする必要がでてくるのです。
では個人の通帳と事業用を分けていた場合はどうでしょうか。
預金出納帳(事業用)
日付 | 相手科目 | 摘要 | 預入 | 引出 | 残高 |
---|---|---|---|---|---|
3/5 | 未払金 | クレジットカード引落 | 1,500 | 73,000 | |
3/10 | 水道光熱費 | 電気代 | 5,000 | 68,000 | |
3/27 | 新聞図書費 | html | 3,000 | 65,000 | |
3/31 | 現金 | 引き出し | 30,000 | 35,000 |
見ていただければ分かる通り、個人の生活費・消費用の仕訳をする必要がなく、経費も一目瞭然です。
また現金なども個人の生活費と事業用をキッチリ分けるようにします。
現金の場合は事業用を小さなケースなどに入ておき、備品などを購入する場合はそのケースから出金するようにしましょう。
預金出納帳(個人・事業用)
日付 | 相手科目 | 摘要 | 預入 | 引出 | 残高 |
---|---|---|---|---|---|
3/5 | 未払金 | クレジットカード引落 | 1,500 | 109,000 | |
3/10 | 水道光熱費 | 電気代 | 5,000 | 104,000 | |
3/10 | 事業主貸 | ガス代 | 5,000 | 99,000 | |
3/13 | 事業主貸 | 個人の買い物 | 30,000 | 69,000 | |
3/27 | 事業主貸 | 個人の買い物 | 1,000 | 68,000 | |
3/27 | 新聞図書費 | html | 3,000 | 65,000 | |
3/31 | 現金 | 引き出し | 30,000 | 35,000 |