按分のやり方(仕訳方法)

按分(あんぶん)とは光熱費や通信費などの支払い分で自宅用と仕事用が含まれている場合、仕事で使っている比率をだし必要経費を計算することをいいます。

個人事業主の場合、自宅と事務所を兼用していれば家事按分する必要のあるものが多くなります

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主に按分されるもの

地代家賃、月極駐車場代、水道光熱費、車両費、通信費など

按分する方法には毎月按分して必要経費を計算する方法と、決算時にまとめて按分する方法があります。

毎月かかる費用に関して(地代家賃、水道光熱費、通信費など)は会期末に決算仕訳でまとめて按分するほうが作業時間が少なくなり効率的だと思います。

ただ、毎月集計表や損益計算書をきっちり出したい場合(純粋な費用をしりたい場合)はその都度按分し仕訳する必要があります。

按分(あんぶん)する方法・仕訳例

家事按分するにはまず仕事用で使っている割合をだします。例えば自宅が2部屋あって1部屋仕事用に使っているような場合は地代家賃の50%を必要経費にすることができます。

では例にそって実際に仕訳をしてみましょう。

按分の仕訳方法

自宅兼事務所の家賃は50,000円で今まで全額必要経費(地代家賃)として仕訳してきました。期末になり決算整理しわけをします。

①まず、自宅用と仕事用の割合を考えます。

地代家賃ならば実際に使っているスペースの割合で按分する割合も考えます。今回は仕事用で使っている割合は半分の50%です。つまり、必要経費として計上できる金額は地代家賃の50%だということになります。

②使う勘定科目を考えます。

按分する時の実際に仕訳には「事業主貸」もしくは「事業主借」をつかって仕訳をします。(相手科目は経費科目になる)

必要経費としてすでに金額を計上している場合は「事業主貸」を使って自宅分をマイナスするような仕訳をします。今回はすでに地代家賃を全額経費として計上していますので「事業主貸」を使います。

③実際の金額を計算し、仕訳をします。

今回の場合自宅用で使っている割合は50%です。つまり家賃×50%で自宅分の金額を計算し、最後にその金額をマイナスするような仕訳をします。

50000×50%×12ヶ月=300,000

そして自家使用分を計算しましたので「事業主貸」を使って決算整理仕訳をします。

12/31 事業主貸 300,000/地代家賃 300,000