外注費の仕訳をわかりやすく!

外注費は外部の専門家や専門会社に業務を委託した時に使う勘定科目です。

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外注費に含まれるもの・内訳(内容)

原稿料、イラスト、挿絵(カットイラスト)、ホームページ制作(デザイン)、ロゴ作成、図面・製図の依頼、発送業務(外部)、入荷業務(外部)、加工など

※ネット関連の事業が主ではなく実店舗を主とした事業の場合は、自社のホームページ制作は「広告宣伝費」の勘定科目を使って仕訳をしてもかまいません。

外注費で気をつけること(源泉徴収)

外注したものが原稿や挿絵、作曲、デザインなどの場合、源泉徴収の対象となりますので注意が必要です。
源泉徴収とはあらかじめ所得税及び復興特別所得税を業務を発注する側が徴収し、税務署に納付する制度のことです。(外注先が個人事業主の場合)

外注先が個人事業主の場合は外注費の10.21%(支払金額100万円以下・所得税率10%の場合)を源泉徴収し「預り金」で処理しなければなりません。
(参考URL:国税庁「No.2795 原稿料や講演料等を支払ったとき」

相手には総額の89.79%を支払いし、年度末には「支払調書」を作成し送付します。

●源泉徴収の対象となるもの(外注先が個人の場合)
(1) 報酬・料金等の支払を受ける者が個人の場合の源泉徴収の対象となる範囲
イ 原稿料や講演料など
 ただし、懸賞応募作品の入選者などへの支払については、一人に対して1回に支払う金額が5万円以下であれば、源泉徴収をしなくてもよいことになっています。

参照URL:国税庁 「No.2792 源泉徴収が必要な報酬・料金等とは」

外注費の仕訳例

例)サイトのロゴ作成をデザイン会社に30,000円で外注した。支払いは振込で行い、手数料が50円かかった。

借方(左側) 貸方(右側)
外注費 30,000
支払手数料 50
普通預金 30,050

例)ライターさんと原稿料を50,000で契約した。この金額には源泉徴収が含まれる。報酬は銀行振込で支払う。

①源泉徴収する金額をまず計算します。
50,0000×0.1021=5,105
②銀行に振り込む金額を計算します。
50,000-5,105=44,895

借方(左側) 貸方(右側)
外注費 50,000 普通預金 44,895
預り金 5,105

※ライターさんに振込みする金額は「手取額÷0.8979=支払金額」でも計算できます。
50,000÷0.8979=44,895
参考URL:国税庁「No.2792 源泉徴収が必要な報酬・料金等とは」