車両費の仕訳をわかりやすく!

車両費とはガソリン代やオイル交換代など車にまつわる経費をまとめた勘定科目です。

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車両費に含まれるもの

ガソリン代、軽油代、車検費用、オイル交換代、車両の修理費用、ウォッシャー液、車両整備代、ETC機器の購入・取付、パンクの修理代、タイヤ交換、ワイパーの修理など

※自動車取得税、自動車重量税は公的な税金なので「租税公課」を使う。

自家用で使っている車両でも、仕事で使用している場合は一部の費用を経費として仕訳する(按分)ことができます。

車両費を使った仕訳例

車にかかった費用を「車両費」という勘定科目を使って仕訳します。

車のクーラーの修理に10,000円かかった場合の仕訳

会社の現金から支払った。(会社専用の車のため100%を経費に計上する)

車両費 7,000 / 現金 7,000

ガソリン代を現金で支払ったorクレジットカードで支払った時の仕訳例

ガソリンを現金で支払った場合
車両費 7,000 / 現金 7,000

ガソリンをクレジットカードで支払った場合
車両費 7,000 / 未払金 7,000
その後クレジットカード会社より銀行から引き落としがあった場合
未払金 7,000 / 普通預金 7,000

※車両費という勘定科目を作っていない場合はガソリン代は「消耗品費」の勘定科目を使うときもあります。(会社によります)

自家用車を会社の車としても使っている場合(按分)の仕訳

自家用車を会社の車としても使っている場合、まず、自家用と仕事用の使用している割合をだし(按分)、仕訳する必要があります。

例えば、プライベートで車を使うのは土日で、平日は仕事用として車を使用している場合、車にかかった修理代などは5/7(約70%)を経費として仕訳することができます。

自家用 3 : 仕事用 7

●車のクーラーの修理に10,000円かかった。会社の現金から支払った。

車両費 7,000 / 現金 10,000
事業主貸 3,000 /

支払った金額の70%を「車両費」を使って仕訳し、残りの30%を個人の勘定科目「事業主貸」を使って仕訳します。

●車のタイヤ25,000円を個人のクレジットカードで購入した。

25,000×0.7=17,500(会社分)

車両費 17,500 / 事業主借 17,500

●車のタイヤ25,000円を会社のクレジットカードで購入した。

車両費 17,500 / 未払金 25,000
事業主貸 7,500 /

車両費?その他の勘定科目?こんな時はどの勘定科目を使う?

Q、自動車が壊れて修理代がかかった。勘定科目は「修繕費」or「車両費」のどちらを使う?

A、車両費の勘定科目を設けている場合は「車両費」を使いましょう。

Q、出張先でレンタカーを借りた。このときの勘定科目は何を使ったらいいの?

A、レンタカー代は短時間の場合は「旅費交通費」、長期の場合は「賃借料」の勘定科目を使いましょう。

Q、車両を保管するスペースを借りた。このときの勘定科目は「車両費」or「地代家賃」のどちらを使う?

A、月極などの駐車料金は「地代家賃」を使います。短時間の一時的な駐車場代の場合は「旅費交通費」が使われます。

Q、自動車の任意保険料は何の勘定科目を使う?

A、自動車の任意保険料の場合は「保険料」の勘定科目を使います。

※勘定科目のとりきめは特に決まりがあるわけではなく、会社の裁量に任されています。
会社によって勘定科目の取り決めをしている場合がありますので、何の勘定科目を使うのかは事前に確認しましょう。